【赤ちゃんの生活リズム】体内時計とは|昼夜逆転の原因と改善策
生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜の区別がついておらず、私たち大人のように日中活動して、夜寝る生活リズムではありません。
そこで今回は、昼夜逆転・体内時計・赤ちゃんの生活リズムについてお話します。
昼夜逆転になってしまったら|治し方
昼夜逆転とは、昼と夜が逆転し日中に寝て夜活動する生活リズムになってしまうことです。
この昼夜逆転を治す方法は、まずは一にも二にも朝同じ時間帯に起きて日の光を浴びること。
「そもそも寝不足で朝起きれない!!」というご家庭もあるかと思います。
その場合は、朝カーテンを開けることからスタートを。(寝室の電気をつけて明るくするでもOK)
カーテンを開けて日の光を浴びながら、寝室でゴロゴロしてもOKです。
まずは朝に朝陽を浴びることから習慣にしていき、徐々に決まった時間に起きることを習慣にしましょう。
では何故、朝起きて日の光を浴びることが大事なのか?
それは体内時計が関係してきます。
体内時計とは
生物は体内に時計機構を持っていることがわかっており、これを体内時計(生物時計)と呼ばれています。
しかし、人の体内時計の周期は地球の24時間周期よりも若干長いため、本来であれば少しずつズレていってしまいます。
そこで大事になってくるのが、朝陽を浴びること。
体内時計は、朝強い光を浴びることによって短くなり、夜に強い光を浴びることによって長くなることがわかっています。
そのため、朝起きて朝陽を浴びる(正確には目に光が入る)ことによって体内時計がリセットされ、一定のリズムを繰り返します。
これらの理由から、早起き早寝が子供には推奨されており、早起きが体内時計を整える大事な1歩です。
生活リズム|昼夜の区別がつく前
生まれて間もない赤ちゃんは昼と夜の区別がありませんが、生後1ヶ月半〜生後3ヶ月ごろに昼夜の区別がついてくる子が多いです。
生後27〜41日以上の赤ちゃんは、夜のメラトニン濃度が昼より高くなっていたという研究があり、そのため生活リズムを整えることによって昼夜の区別がつく状態になると考えます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12589109(小児におけるメラトニンの概日リズムの出現と進化)
しかし、いきなり朝起きて夜寝る生活をするのは無理があるため、この時期に提案する生活リズムは、
この時期は産後のママもまだ体が辛い時期なので、徐々に赤ちゃんとの生活に慣れていくのが望ましいです。
昼夜の区別がついた後
昼夜の区別という言葉はよく見聞きしますが、じゃあどんな状態だと昼夜の区別がついたと判断していいのか?
昼夜の区別は「はい!今日から昼夜の区別がつきました!」とハッキリするものではなく、徐々に日中起きている時間が増え、夜寝る時間のほうが長くなる感じです。
上記の表のお子さまの場合フリーラン(昼夜逆転)がありつつ、生後17週ごろから日中起きてる時間が増え、生後23週ごろから夜にまとまって寝てる様子がわかります。(昼夜の区別がつくのは個人差もあります)
産後の数ヶ月は赤ちゃんとの生活に慣れるので精一杯な時期かと思いますが、体内時計を整えることは夜泣き対策にもなりますので、無理の無い範囲でできることからチャレンジを。
●睡眠の土台(寝室環境|睡眠環境)を整えたい
●子供に合ったスケジュールが知りたい
●小さい月齢でできる寝る練習を知りたい
など、赤ちゃんの睡眠についてのお悩みを抱えている場合は、お気軽にご相談ください
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