【サイレントベビーに医学的根拠はない】ネントレをすると、サイレントベビーになるのか?
いまだに度々見かけるサイレントベビーという言葉ですが、結論からお話するとネントレをしたからといってサイレントベビーにはなりません。
今回はそのサイレントベビーについてお話します。
サイレントベビーとは
サイレントベビーとは、赤ちゃんの泣きに母親がすぐに対応しないと、泣く、笑うなどの感情がなくなり、何も要求しない子になってしまうというものです。
サイレントベビーは、小児科医である柳澤慧氏が考案し著書で発表したもので、医学用語ではありません。
サイレントベビーに関しては確かなデータもなく、保護者の不安を煽ることに対して多くの小児科医や専門家も警鐘を鳴らしています。
・赤ちゃんが泣く理由についてはこちら
ネントレとは
ネントレは【ねんねトレーニング】の略で、乳幼児がスムーズに寝られるように練習することです。
ネントレをした子供への5年間に及ぶ追跡調査で、ネントレをしたことによる悪影響は無かったという結果が出ています。
(行動的乳幼児睡眠介入の効果と利点の5年間の追跡調査)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22966034
①入眠に手間がかかり、特別な条件を要求する
②寝入るための条件に大いに問題がある。あるいは過大な要求がある
③寝入るための条件がないと、入眠開始がかなり遅れる。あるいは睡眠が乱される
④夜間覚醒には、子どもが再び眠りにつくために養育者の介入が必要になる
睡眠障害国際分類 第2版 診断とコードの手引
上記のような状態を「入眠時関連型」と言い、特定の条件(抱っこ、授乳、添い乳、おしゃぶり、ドライブなど)がないと子供が寝つくことができず、そのため夜間起きた際にも再度寝つくのが難しくなったり、夜起きるたびに保護者の介入が必要になることです。
特定の寝かしつけをしないと寝つけなかったり、夜起きるたびに特定の寝かしつけをしないと二度寝してくれない、いわゆる癖が要因の睡眠問題の場合の改善策は、特定の条件がなくても寝つけるようにしてあげることです。
そのため、寝かしつけ方法を移行したり、寝かしつけの癖を消去することが見込めるネントレの導入が改善策と考えられています。
月齢・運動発達・子供の様子などを考慮した上で、ネントレの種類によって決められたルールのもと、子供の様子を見ながら行うこと。
決して、泣かせて放置をするわけではありません。
ネントレは必ずしなくてはいけないものではありませんが、してはいけないものでもありません。
ネントレは夜泣きや寝かしつけ(時間がかかる・頻度が多いなど)で悩む親子が、少しでも楽になるための選択肢の1つだと考えます。
根拠のない理由で、悩む親子から選択肢が減ることは無くなって欲しいと思います。
・ネントレについて詳しくはこちら
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