【ネントレって可哀想?】夜泣きで辛すぎる|寝不足で笑えない|ネントレが必要なのに家族に反対されている保護者へ
「まだ小さいのに可哀想だよ。そのうち寝るようになるよ」
これは、ネントレしてみたいと夫に相談したときに言われた台詞です。
毎日の睡眠時間が2時間程度で、寝不足過ぎて笑う余裕もなかった私は、
「昼夜問わず抱っこしてないと起きるのに。もう限界なんだけどそのうちっていつ・・・?毎日2時間しか寝れてない私は可哀想じゃないの?」と、夫の言葉を聞いて目の前が真っ暗になりました。
当時の私は乳幼児の睡眠について何も知らず、寝不足続きでまともに働かない頭。
睡眠の知識も無く心身共に余裕もない中で、夫を説得するには無理がありました。
もし今、夜泣きに悩んでネントレをしてみたいと思いつつも家族に反対されている人がいたら、ぜひこのブログを反対しているご家族に見せて欲しい。
今辛いあなたの代わりに、少しでも私の言葉がご家族に届いてくれたらと願いを込めて。
ネントレとは
ネントレは、ねんねトレーニングの略です。
メソッド、◯◯式などとも呼ばれ、本や団体によっても呼び名が違っていたりします。
ネントレで睡眠改善が見込めるものは「入眠時関連型」の場合です。
入眠時関連型とは、
①入眠に手間がかかり、特別な条件を要求する
②寝入るための条件に大いに問題がある。あるいは過大な要求がある
③寝入るための条件がないと、入眠開始がかなり遅れる。あるいは睡眠が乱される
④夜間覚醒には、子どもが再び眠りにつくために養育者の介入が必要になる
睡眠障害国際分類 第2版 診断とコードの手引
特定の寝かしつけが必要で且つ癖になっていることが要因で、睡眠問題が起こっている状況が入眠時関連型。
特定の寝かしつけをしていること自体が悪いということではなく、
「今現在の寝かしつけ方法が、親子どちらかに負担がかかり過ぎていないか」
「親子共に必要な睡眠時間を確保できているか」
「酷い夜泣きによる寝不足から、日中の機嫌や体力が明らかに保てていない」
「主な寝かしつけ担当の保護者はどう感じているのか」
親子の状況、主な寝かしつけ担当である保護者の気持ちや考えが大事であると考えます。
特定の寝かしつけや保護者の介入がないと寝つけなかったり、夜起きるたびに特定の寝かしつけや保護者の介入がないと寝つけなかったり、寝かしつけや夜間起きた際に二度寝するのにも時間がかかる場合、親子の負担はかなりのものと考えます。
しかし、生理的な理由(例:空腹・オムツが不快・暑過ぎ寒過ぎ・眩しい・うるさい・体調不良など)があって寝られない/夜起きる場合は、その理由を取り除いてあげることが改善策となるため、これらの場合はネントレ(メソッド)をしても根本の解決に至らないため改善しません。
ネントレ(メソッド)は無くしたい癖を無くし、お子さんに新しい寝方を覚えてもらう方法です。
・夜泣きの原因と対処法はこちら
ネントレに不安がある
ねんねトレーニングという名前の印象がそもそも良くないのでしょうね。
「赤ちゃんにトレーニングするなんて可哀想」というお話はよく見聞きします。
しかしながら、ネントレ(メソッド)は筋トレのような激しいものではありません。
赤ちゃんが寝やすい環境と状況と整え、決められたルールのもとで様子を見ながら練習をするのがネントレです。
お着替え、歯磨き、離乳食(咀嚼・嚥下など)、トイレなどと同じく、、睡眠は成長期の子どもにとって(保護者にとっても)必要なものであり大事なものです。
そして、寝ることは毎日すること。
その毎日する寝かしつけ方法が「時間がかかり」「体力的にも辛く」「夜間起きるたび」「ストレスを感じるもの」だったら?
それは親子にとって辛い状況であると想像します。
私たちは親同士でも全然違う
私たち保護者は子どもがいるという共通点だけで、環境や状況はそれぞれ違います。
これだけ状況や環境が違えば、抱えている不安や悩みも求める目標も違うはずです。
私たち保護者は同じ親同士でも全く違うし、子どものタイプが違えば子育ての正解も違って当たり前だと考えます。
「抱っこじゃなくて添い寝で寝て欲しい」
「添い寝が辛いから別々の寝床で寝れるようになって欲しい」
「抱っこが重くなってきたからトントンで寝れるようになって欲しい」
「トントンでは寝るのに時間がかかって辛い」
「添い乳で寝てくれるならそれでいい」
「添い乳が辛過ぎてやめたい」
上記は今までの保護者から実際に聞いた話です。
寝かしつけ一つとっても、保護者によって抱える悩みも目標も全く違います。
何が辛くてどうしたいかは、保護者それぞれが決めていいものと考えます。
ネントレはしなくちゃいけないもの?
ネントレは、必ずしなくてはいけないものではありません。
しかし、してはいけないものでもありません。
ネントレをするかしないかは、子育てしていく上で沢山ある中の選択肢のひとつに過ぎません。
「家族にネントレを反対されている」
「私はこのネントレをしたいけど、パパ(ママ)は違うネントレがいいと言っている」
など、ご家族で意見が分かれることは多々あります。
個人的な考えとしていつも保護者にお伝えしているのは、ネントレ(メソッド)をするかしないか決める権利があるのは、毎日その子を寝かしつける立場にある主な養育者であると思うと。
違うケースでは、
・夫に勧められたから・・・
・ママ友にすすめられたから・・・
・SNSでネントレしているママが多くて、しなくちゃいけないと思ったから・・・
上記のように、寝かしつけを担当している保護者が本当はネントレを必要としていないのに、ネントレを押しつけられてしまっているケースも見かけることがあります。
周囲の意見ではなく、その子を毎日寝かしつけている保護者がどうしたいのかがとても大事だと考えます。
何が本当に可哀想なことなのか考えてみる
「寝かしつけにイライラして八つ当たりしてしまった、怒鳴ってしまった、叩いてしまった」
「泣き声や寝不足でイライラを押し殺しながら必死で育児を頑張っている」
そんな保護者が毎日、今もどこかでこの瞬間存在しています。
某ママアプリの投稿では毎日、
●寝かしつけにイライラして、子供を雑に扱ってしまった・・・
●泣いて寝ない子供にイライラして怒鳴ってしまった・・・
●泣いて寝ない子供にイライラして、クッションを投げつけてしまった・・・
●毎日寝かしつけに何時間もかかって、やっと寝かせてもすぐ起きる子供を叩いてしまった・・・
そんなママたちの投稿を目にします。
「ネントレは可哀想」
「泣かせることが可哀想」
という理由で、ネントレを反対していたり、ネントレに踏み切れない保護者は多いかと思います。
しかし、寝かしつけに時間がかかって毎日イライラしてしまう、イライラを子どもに対してぶつけてしまうママパパがいたら、子どもにイライラをぶつけてしまう前に、その他の選択肢を考えて欲しいと思います。
あえてキツイことを言いますが、我が子を思い寝かしつけを頑張った結果、余裕が無くなりイライラして接してしまうのは本末転倒ではないかと考えます。
そして、そこまで追い詰められている保護者のことを想像すると、子を持つ同じ親として胸が締め付けられます。
今現在悩んでいる保護者に、その場凌ぎの優しい言葉をかけてあげることは簡単です。
でも、私はそれをしたくありません。
それは、成長と共に自然と寝てくれるようになる子がいるのも事実ですが、3〜4歳になっても保護者の寝かしつけがないと寝つけない子、夜泣きをしている子がいるのも事実だからです。(保護者がそれを負担に感じていなければ問題ありません)
いつ解決するかもわからない寝かしつけを、毎日継続していけますか?
そして、最後に聞きます。
寝かしつけや夜泣きで毎日イライラして接してしまうことと、ネントレで決められたルールのもとで寝れるように練習すること。
どちらが本当に可哀想なことだと感じますか?
子どもの睡眠はもちろん大事ですが、毎日夜泣きの対応をしている配偶者は笑えていますか?
●赤ちゃんの睡眠について知りたい
●夫婦でネントレについて共有して頑張りたい
赤ちゃんのねんね相談では、赤ちゃんの睡眠について講習会を行なっておりますのでお気軽にご相談ください
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