【小児睡眠コンサルタントが解説】子供がなかなか寝てくれない|子供が寝室に行きたがらない|その原因と改善策
「もう寝る時間なのに寝室に行きたがらない」
「お布団に入ってもなかなか寝てくれない」
お風呂も入って歯磨きも着替えも終わり、あとは寝るだけなのに子供が寝てくれない。
なかなか困ってしまう状況ですよね。
子供が寝られない、なかなか寝てくれない原因は様々ありますが、今回は色々ある要因の中から「入眠時関連型」と「しつけ不足型」について、それぞれ詳しく説明をします。
入眠時関連型とは
入眠時関連型とは
①入眠に手間がかかり、特別な条件を要求する
②寝入るための条件に大いに問題がある。あるいは過大な要求がある
③寝入るための条件がないと、入眠開始がかなり遅れる。あるいは睡眠が乱される
④夜間覚醒には、子どもが再び眠りにつくために養育者の介入が必要になる
睡眠障害国際分類 第2版 診断とコードの手引
入眠時関連型とは、特定の条件(抱っこ、授乳、添い乳、おしゃぶり、ドライブなど)がないと子供が寝つくことができず、そのため夜間起きた際にも再度寝つくのが難しくなったり、夜起きるたびに保護者の介入が必要になることです。
特定の寝かしつけをしないと寝つけなかったり、夜起きるたびに特定の寝かしつけをしないと二度寝してくれない、いわゆる癖が要因の睡眠問題の場合の改善策は、特定の条件がなくても寝つけるようにしてあげることです。
そのため、ねんねの練習(ネントレ|メソッド)の導入が改善策と考えられています。
・ネントレについて詳しくはこちら
しつけ不足型とは
しつけ不足型とは
子どもがぐずったり就床を拒んだりするために、睡眠開始が遅れ、その子どもの行動を養育者が管理できないことから生じる。養育者のしつけに一貫性がないことが間欠強化となり、その結果なかなか眠らないことになる。
睡眠障害国際分類第2版
「まだ遊びたい」
「ママパパが起きてるからまだ寝たくない」
「まだ絵本を読んで欲しい」
など、子供が寝室への移動を拒否したり、就寝を拒否することによって就寝時間が遅れていく・・・なんてことはありますよね。
その際の保護者の態度に一貫性がない(子供の要求に応え続けてしまったり、昨日はダメだったけど今日はいいよなど)ことによって、癖の強化に繋がりなかなか寝ない習慣になっていくことを、しつけ不足型と呼ばれています。
この場合、特定の寝かしつけの癖などが睡眠問題の原因ではないため、改善策はネントレではなく寝る前のルーティーン強化が改善策と考えます。
「絵本は○冊まで」など保護者がルールを決めたり、意思疎通の取れる年齢であればお子さんと一緒にルールを決めて、ルールが守れたらご褒美シールを貼って子供自身のやる気を応援してあげたりなどで対応を。
・就寝前のルーティンについてはこちら
大事なこと|問題に合ったアプローチをすること
「子供が寝ない」と一言でいっても、その原因は様々です。
睡眠の土台(寝室環境|体内時計)が整っていないからなのか?
癖や習慣によるものなのか?
もしくは体調不良の前触れで寝られないのか?
成長に伴う一時的な睡眠問題なのか?
お子さんが寝れない原因によって、アプローチは変わってきますので、お子さんの月齢・様子・運動発達などに合わせた対応が望ましいと考えます。
●睡眠の土台(寝室環境|体内時計)を整えたい
●寝かしつけを変えたいけど、どうやったらいいかわからない
など、睡眠の疑問や悩みを抱えている場合は、お気軽にご相談ください
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